団信審査に3回挑んだ実録。一般団信・ワイド団信の違いと金利上乗せの現実

ポイ活実践

住宅ローンの団信審査は「ブラックボックス」です。持病ありで3回の住宅購入を経験した筆者が、一般団信・ワイド団信の違い、金利上乗せの現実、審査を通過するための鉄則を包み隠さず解説します。


「賃貸か、持ち家か」というネット上でよく見かける論争。しかし、その土俵に上がる前に、多くの人が見落としている巨大な壁があります。

それが**団体信用生命保険(団信)**です。

私はこれまでに3度、住宅ローンを組んで家を購入してきました。一般団信とワイド団信の両方を経験し、この審査がいかに「ブラックボックス」であるかを痛感しています。今回は、私が体験した「団信審査のリアル」を包み隠さずお伝えします。


団信とは何か

団信とは、住宅ローンの返済中に契約者が死亡または高度障害状態になった場合、残りのローンが全額弁済される保険です。

ほとんどの銀行で住宅ローンの契約に団信への加入が必須条件となっています。つまり、いくら収入や貯蓄があっても、団信の審査に通らなければ住宅ローンは組めないのです。


1回目:「健康面、大丈夫ですよね?」の重み

1回目の中古マンション購入時、不動産屋の営業担当から「健康面、大丈夫ですよね?」と軽く聞かれました。当時は健康体だったので深く考えずに「はい」と答え、審査もすんなり通過。

しかしこの時に気づいたのです。**「住宅ローンは、お金(与信)だけでなく、健康(団信)も乗り越えないと組めない」**という事実に。

団信は告知内容を生命保険会社に提出し、回答を待つしかありません。まさに「知る由もないブラックボックス」です。


2回目:持病を抱えてのワイド団信という選択

2回目の住宅購入時には、私は持病を抱えていました。1回目の経験から「団信が山場になる」とわかっていたので、事前にマンション販売担当や銀行へ相談し、対策を練りました。

とった戦略は「一般団信」と「ワイド団信」の両方に申し込むことです。

理解のある銀行員の指導を受け、告知内容を精査して記入した結果、一般団信は否決、しかしワイド団信で承認となりました。

無事に家は買えましたが、忘れてはいけないのがコストです。ワイド団信は一般団信に比べ、金利が0.2〜0.3%ほど上乗せされます。この差は35年というローン返済において、数百万円単位の差になります。


3回目:あえて一般団信に挑んだ結果

3回目の購入時も持病はありましたが、あえて一般団信へ挑戦しました。「ダメならワイドに切り替えればいい」というスタンスで、銀行担当者と相談しながら告知内容を30文字程度で端的に、事実のみ記載しました。

結果、一般団信で通過。2回目の経験から金利上乗せを覚悟していただけに、嬉しい誤算でした。

ただし、ここで一つ大きなトラブルがありました。今回の営業担当は団信への認識が甘く、申込前日の18時過ぎに突然「医師の診断書を用意してください」と言ってきたのです。当然対応できる話ではなく、結局は診断書なしで事実を告知しました。担当者の質によって、これほどまでに振り回されるのかと、結果が出るまで生きた心地がしませんでした。


一般団信とワイド団信の違い

一般団信ワイド団信
審査基準厳しい緩い(持病ありでも通りやすい)
金利通常通り0.2〜0.3%上乗せ
35年での差基準数百万円増
おすすめの人健康に不安がない方持病があり一般団信が不安な方

これから家を買う方への3つの鉄則

1. 嘘の告知は家族を不幸にする 告知内容を偽る方もいるようですが、万が一の時に保険金が降りなければ残された家族は家を失います。告知は必ず正直に行ってください。

2. 「5,000万円の壁」を意識する 借入額が5,000万円を超える場合、銀行によっては健康診断や人間ドックの結果提出を求められることがあります。高額なローンを検討中の方は早めに書類を揃えておきましょう。

3. 持病があるなら「先回り」して動く 団信は銀行も営業もコントロールできません。かかりつけ医に相談しておく、診断書の準備を想定しておくなど、自分で先手を打つことが賢明です。


まとめ:0.3%の上乗せを「前提」にできるか

ワイド団信は審査を通るための強力な選択肢ですが、金利上乗せという現実から目を背けてはいけません。

健康に不安がある方は、「ワイド団信の金利上乗せを前提とした状態で、家計が破綻しないか」を最初に判断することが、本当の意味での住宅購入の準備です。

団信の審査に通らなければ、どれだけ素敵な物件を見つけても住宅ローンは組めません。このブラックボックスを直視し、最悪のケースを想定した資金計画を立てることが、住宅購入の本当のスタートラインです。

住宅ローンの金利は、借りた後も交渉次第で下げられます。私が実際に計0.81%引き下げた交渉の全記録はこちらにまとめています。

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